銀行に法人口座を持つことは、段々厳しくなっているようです。
とは言え、ゆうちょ銀行に法人口座を開設するのは、
普通の銀行よりかなり審査がゆるいと言われています。
ゆうちょ銀行の法人口座は作成しやすいですが
それでも審査落ちになってしまうことがあり、
それには原因があります。
また、ゆうちょ銀行に法人口座を開設するメリットがあります。
そしてデメリットもあります。
ゆうちょ銀行に法人口座を持つことについて、
考えてみましょう。
ゆうちょ銀行に法人口座を開設するにはどうしたらいい?
ゆうちょ銀行は審査が厳しくないとは言え、
法人口座を開設するにあたっての
必要書類は、
きちんと揃えていないと
審査に通ることはありません。
ではどのような書類を
用意する必要があるのでしょうか。
*会社の登記簿謄本(法務局で取得出来ます)
*会社の代表者の本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証等)
*口座を開設しに行った人と会社の関係を示せるもの(社員証とか名刺等)
*法人番号(法人番号指定通知書のコピー、又は国税庁の法人番号公表サイトから印刷した書類)
*法人の印鑑証明書(法務局で取得出来ます)
*財務状況を確認出来る書類(例えば決算書等)
*主要な株主名簿
*会社が設立されてから6ヶ月以内なら、さらに、次に示した書類の中で自分が用意しやすいもの1点が必要になります。
法人設立届出書(控)、
青色申告承認申請書(控)、
主な事務所の建物登記簿謄本(原本)、
主な事務所の賃貸借契約書(原本)のうち、
どれか1点です。
記入例を参考にして
申込書に記入をするのもいいでしょう。
口座開設には開設を申し込みをしてから、
約2週間程かかりますので、
それも頭に入れておくといいでしょう。
ゆうちょ銀行の法人口座のデメリット
ゆうちょ銀行で法人口座を開設する法人は、
あまり多くないと言えます。
それは主に次の2種類の見方が理由にあります。
◎預金の限度額が1300万円であること。
法人で1300万円というのは、
あまりに少なすぎて
事業の展開ができにくい、
不便。
解約を考える。
仮に売上金が
1300万円を超えてしまうとなったら、
ゆうちょ銀行では
受け取りが出来ないという事になります。
これはかなり困った事になりますね。
◎ゆうちょ銀行は法人への融資業務を行っていません。
つまり資金調達をお願い出来ないということなので、
もし資金繰りに困っても
ゆうちょ銀行を頼ることは出来ません。
以上の理由で、
ゆうちょ銀行に法人口座を開く法人は多くないのです。
なので、ゆうちょ銀行に口座を開設する時の審査がゆるい、
というのはうなづけます。
でも法人によっては、
細々と経営しているし、
全国どこにでもあり
信用性もあるゆうちょ銀行がいい、
という法人もあるかと思います。
ゆうちょ銀行の法人口座のメリット
前述したように、
ゆうちょ銀行に法人口座を開く
メリットはあまりないような感じを
受けた人も多いかもしれません。
でも審査がゆるい、
というのはメリットの1つではあります。
それに他にも
色々メリットがありますので、
それを挙げてみましょう。
◎振込手数料が安い
メガバンクのような大手の銀行に比べて、
振込手数料を低く抑えることが出来ます。
例えば三菱UFJ銀行の
法人向けネットバンキングで
3万円以上を振込みする場合、
770円もかかります。
ですがゆうちょ銀行の法人用ネットバンキング
(ゆうちょBizダイレクト)
で振込みをすると、
5万円未満で220円、
5万円以上で440円ですから、
かなり安いという事が分かります。
◎法人用ネットバンキング、ゆうちょBizダイレクトの利用料も低い
三菱UFJ銀行のネットバンキングの
月の利用料は1,760円ですが、
ゆうちょBizダイレクトだと月額550円です。
また、ゆうちょ銀行は法人口座の維持手数料は
無料ですので、
維持費が低くすみます。
インターネットでログインをすれば
使えますので
利便性がよいです。
あるいは個人でも法人でも
使えるゆうちょダイレクトがあり、
これだと契約料金、
月額料金も無料です。
法人に特化した
ゆうちょBizダイレクトは、
それなりの色々なサービスがありますが、
ゆうちょダイレクトは個人向けなので
そういったサービスはありません。
でもゆうちょダイレクトでの振込みは、
ゆうちょ同士なら月に5回までは無料です。
もちろん残高の確認等も
パソコンで確認出来ますので
場所も問わないです。
個人だとゆうちょダイレクトで
住所変更等の手続きも出来るのですが、
法人の場合は住所変更や名義変更等は
ゆうちょ銀行の窓口へ行って、
書面での手続きになります。
法人口座を開設できない理由
審査がゆるい、ゆうちょ銀行の法人口座。
それなのに、
中にはゆうちょ銀行の法人口座が
開設できないという事もあります。
それには理由があります。
◎資本金の額があまりに低い
現在は資本金の額に関しては
特に限度額は設定されていません。
ですが数千円とかあまりに低い場合は、
本当に営業しているのか
どうか疑われる可能性があります。
それなりにまとまった
資本金が必要でしょう。
◎事務所がバーチャルオフィス
事務所が本当に存在するという事は大切です。
でもそれがバーチャルオフィスであると、
本当に実在し事業しているのかと
思われるかもしれません。
ゆうちょ銀行の支店名がわからない場合
ゆうちょ銀行には、
地域名が付いた支店がないので、
支店名がわからないと思われることがあります。
〇二八(ゼロニハチ)とか〇三七(ゼロサンナナ)
といった漢数字が付いていて、
支店名ではなく店名と呼んでいます。
この3桁の番号が支店コードという事になります。
ゆうちょ銀行から他の銀行へ振込みするには、
ゆうちょ銀行の通帳やキャッシュカードに書かれている、
記号・番号を振込み用に
変換する必要があります。
変換方法ですが、
店番は「記号」の2~4桁目を記入し、
口座番号は番号の末尾の1を取った7桁を記入します。
ゆうちょの公式ホームページには
変換するためのサイトがありますので、
変換方法はそれを利用し
検索に一覧を利用すると便利です。
ゆうちょ銀行の法人サービス部
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