日本の70年代のような成長を続けているフィリピンだけに、
不動産投資でも利益を上げられるのでは・・・
そう思うのは自然。
ただ、やはり日本とは違う国でありリスクが気になる。
そこでこの記事では、現地在住者の視点で
フィリピンでの不動産投資のリスクと、買うなら
どんなものを選びたいかについてお伝えしていく。
フィリピンの不動産投資のリスクって?よくブログで語られている利回りの失敗
一番のリスクは、業者選びを間違えて
期待していた家賃収入も売却益も得られないこと。
将来性のない国内や他のアジア諸国に比べて
フィリピン投資が熱いといっても、
それに便乗して儲けようと
質の低い情報を垂れ流す業者が後を絶たないのも事実。
俺の場合は幸い、信頼できる業者に出会えた。
現地だけでなく日本にも法人があり、この人達の
フォローアップにより管理面、そして売却の際も
その協力が活きてくる。
購入・管理・売却をお願いすることになる業者。
あなたが不動産投資のプロでないならなおさら、
正しい情報源と信頼できるパートナーとの出会いが
不可欠だ。
そして、俺自身が関わった信頼できる業者や
経験値の高い投資仲間の話を総合すると、
やはり本物の案件というのは絞られてくる。
例えば、こういった物件。
空室リスクが小さいこと
フィリピンに限らず、海外のコンドミニアムなどの
不動産投資で頭を悩ませるのは、空室リスク。
日本人が持つようなコンドミニアムを借りるのは、
現地人ではなく外国人駐在員などが中心。
従って突然の異動や退職などで安定した
インカムゲイン(賃貸収入)が見込めない。
年に3カ月は空室を覚悟する必要がある
と言われるほどだ。
透明度の高い綺麗な海に面したリゾート
サンゴ礁があって綺麗な海、白い砂浜・・・
絵に描いたような南国リゾートであること。
これは、ボラカイやセブで投資をして
大成功した人から見たら、鉄板の条件。
セブでは、実に7,000倍も
地価が上昇した場所すらある。
ビーチ前と言っても、道を挟んで向こう側だったり建物が
間にあるだけで、その物件の価値は一気に下がる。
ビーチフロントであること。
アクセスの良さ
国際空港がマクタンにできてフィリピンのセブが
一気に盛り上がったことを見ても、これは明らか。
今回のパングラオ投資でも、日本のODAで国際空港が
この小さな島にできるという条件がなければ
見送っていただろう。
ルソン島のバタンガスは良いリゾートだが、
渋滞の中ニノイ・アキノ国際空港から車で3時間は、
外国人には厳しい。
売却の道が開かれていること
各不動産会社が自らのコネで地道に希望者を探す。
価格が上昇して売却益が見込めても、
売却ルートが共有されネットワーク化されている日本と異なり
なかなか買い手が見つからず、圧倒的に時間がかかる。
購入時と同じレベルで売却をお願いする業者は
しっかり選ぶ必要がある。
ただ売却については、フィリピンのように伸びている国なら
フィリピンの不動産投資のデメリット。ローンでコンドミニアムを買うなら中古が良い理由
個人的にコンドミニアムなら中古をおすすめするのは
長期に渡る支払いのリスクを避けられること、また
すでにある現物を見られるというメリットがあるため。
フィリピンのコンドミニアム購入というとプレビルド、
つまり完成の数年前から前もって販売を始め、
完成までの間に支払いをするという方法が一般的。
まとめ。フィリピンでの不動産投資はリスクヘッジをしっかりと
フィリピンの不動産投資のマイナス面や、
買うなら中古を選びたい理由を語ってきた。
いろいろリスクはありながらも、やはり
フィリピンでの不動産投資には魅力もある。
インフレによる投機マネーは、
一旦はガソリンや金などの資産に、
そして最終的には不動産という安定資産に流れた。
結局アジアの不動産価格の急上昇は、アメリカの
サブプライムローンという不動産バブルのツケを、
アジア諸国が負担した結果。
そんな中、幸か不幸か資本規制をしていたおかげで
この経済危機の影響を受けなかった国が、フィリピン。
それは、HSBCやBDOなど国内大手銀行にすら
お金がなく、彼らが金融商品を買っていなかったから。
6%以上という順調な経済成長、そして39%以上の
女性幹部採用率(ちなみに世界36か国の平均は24%、
なんと日本は最下位の7%)。
優秀な女性エリート達の活躍によって、まだまだ
貧困問題は根深いものの着実に成長を続け、
ゆっくりとだが豊かさに向かっているこの国。
最近では、こんなコワーキングスペースを備えた
コンドミニアムも。
パッと見きれいでも、近づいてしっかり見ると
隙間だらけなのがやはりフィリピンなのだが(笑)。
俺自身も数年前から、フィリピンの最後の楽園といわれる
ボホール、パングラオ島に空港ができることを聞きつけ、
ビーチ沿いに不動産投資を行った。
もともとビジネスや多くの仲間と縁が深く、移住までした
この国の動向。しっかり見守っていきたい。