インドネシアは旅行先としてトップ10にも入る人気国の一つ。
日本では味わえない、
常識を超えた様々な経験ができるのが魅力だ。
行くと人生観が変わると言われており、
ハマる人にはとことんハマる。
そんなふうに聞くと
自分もインドネシアに行ってみたいという気持ちが湧いてくる。
しかしインドネシアは治安が悪いという話も。
そこで今回はインドネシアの現在の治安や、
旅行の際の注意点について紹介していこう。
インドネシアの治安、外務省の情報(治安情報)!現在の状況(治安状況)は悪い?女性が出歩ける?
インドネシアは昔から
強盗やスリなどの犯罪が多いとして知られている。
インドネシアの首都、ジャカルタの治安を
外務省のHPで確認してみると、
インドネシアでは,金品を目的とした
強盗,スリ,置き引き等の被害が引き続き多発しています。
最近では,市内で安価に銃器を購入出来ることから,
銃器等を使用した凶悪犯罪も増えており,
一層の注意を払う必要があります。
引用:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_002.html
と書かれている。
これは現在の状況としても変わりなく、
強盗やスリ、置き引きなどの犯罪には引き続き注意が必要だ。
旅行前には、現在の治安情報を
細かく確認しておくといいだろう。
また、女性はインドネシアに旅行する際、
服装や振る舞いなど気をつける必要がある。
インドネシアでは、宗教により
女性が肌を露出した格好は禁止されている。
日本の感覚でうっかりミニスカートなど履こうものなら
一瞬で注目の的になってしまう。
日本人は外国人と比べて若く見られることが多い。
事実、自分も外国の人と接した際
「日本人はみんな実年齢より若く見えるから、ぱっと見何歳かわからない」
と言われたことがある。
このことからも自分はもう若くないからと
安心するのは危険だ。
ただでさえ、日本人というだけで
良くないことを考えた輩がよってくるのも事実。
悲しいことに現地では、
日本人女性を狙った卑劣な犯罪も起こっている。
たとえ何歳であっても、
インドネシアに行く際は自意識過剰なくらいでちょうどいい。
・深夜に一人で出歩かない
・現地女性の格好に馴染み、浮いた格好をしない
・親切に声をかけられても、警戒は解かないほうがいい
密室になるタクシーなどに
一人で乗るのも控えたほうがいいだろう。
日本にいるとき以上に
周囲に気をつける必要がある。
インドネシアの治安(治安情勢)ランキング、2022年版!ジャカルタやバリ島の治安は?
ジャカルタで2016年に
爆弾テロ事件が起こったことは記憶に新しい。
頻繁に起こっていないとはいえ、
やはりテロに関しては不安要素もある。
特にイスラム教の
ラマダン(断食月)と、レバラン(断食明けの祭り)
期間中は要注意。
今後日本人が
テロの標的になる可能性も否定はできないので
警戒が必要だ。
この時期は他の犯罪の発生率も上がりやすく、
デモ等も過激化しやすい。
巻き込まれると怪我を負う可能性もあるため、
そういった場には近づかないほうがいいだろう。
また現地の治安以外で、
もう一つ気をつけておいたほうがいいのが天候。
インドネシアでは11月から4月にかけて雨季に入る。
数日ぶっ続けで雨が降り続き、
「バンジール」と呼ばれる洪水が発生することも。
ひどいところでは、
腰あたりまで水に浸かるエリアも出てくる。
そうなると交通機関もマヒし、
出先で立ち往生することも考えられる。
その時期に訪れるのは
控えるのが無難だ。
また2024年を目処に、
インドネシアの首都がジャカルタから
「カリマンタン島東部」に移転することが決定した。
理由は、問題になっているジャカルタの水没。
ジャカルタの水没は年々深刻になっており、
2050年までにジャカルタ北部の殆どが
水没してしまうと予想されている。
主な理由は温暖化による海面上昇と、地盤沈下によるもの。
ジャカルタ北部には水道設備がないため、
大量の地下水を直接汲み上げている。
それが地盤沈下の主な原因になっている。
移転に伴い、この先インドネシア国内の
様々な事情が変わっていくことも考えられる。
旅行前の情報収集は欠かせなくなっていくだろう。
ここまではジャカルタについてお伝えしてきた。
次はインドネシアの治安について。
観光地として人気なバリはどうだろうか?
バリは美しい海で、
様々なビーチアクティビティを満喫できる。
サーフィンをはじめ、ダイビングや
潜水艦に乗っての海中散歩も楽しめるのが魅力だ。
しかしリゾート地として有名な分、
沢山の人が集まる町中では、
ジャカルタ同様スリや置き引きの犯罪が多発している。
また麻薬の取引も行われており、
そういった勧誘に合うことも。
薬物取引を持ちかけられても一切取り合わず、
すぐその場を立ち去ることが重要だ。
ではジャカルタ、
バリ島共に危ない場所をそれぞれ見てみよう。
ジャカルタ北部では
「コタ地区」と呼ばれる観光地がある。
グルメスポットとしても有名だが、
人が集まる分なスリやひったくりも多く、
危険なドラッグも多く流通している。
交通マナーも特に悪いため、
事故などにも注意が必要だ。
バリでは特に
「クタ地区」に訪れる際は注意が必要だ。
観光地として人気のエリアだが、
やはりこちらもスリや置き引きの被害が多発している。
せっかくの観光が台無しにならないように、
手荷物には特に注意を払いたい。
続いて2022年現在の
インドネシアの治安に関するランキングを見てみよう。
これは世界平和度指数という、
各国の地域の平和度を相対的に見て数値に表したものだ。
これによると、
インドネシアは世界163か国中、41位となっている。
思っていたよりも上のほうで少し驚いた。
5年ほど前は56位くらいだったが、
大幅にランクが上がっている。
インドネシアでは経済の発展に伴い、
政府主導で治安の改善に取組んできたことが
大きく影響しているのだろう。
しかし多くの民族が集い、
多くの宗教が入り混じる町中では、
様々な思惑を抱えている人々で溢れている。
これはインドネシアに限ったことでないが、
観光地などの人が集まるスポットでは手荷物など十分注意し、
危険に巻き込まれないように注意が必要だ。
まとめ
観光地として人気なジャカルタ、
バリの治安状況についてお伝えしてきた。
インドネシアでは、
日本の常識は通用しないと思っておいたほうがいい。
現地での観光スポットなど、
あたかじめリサーチしておくのも
旅行前の楽しいひとときだ。
しかしそれ以外にも、天気や犯罪など
情報収集をして備えて置くことは、
もしものときに自分の身を守る事にもつながる。
せっかくのインドネシア旅行、
沢山楽しい思い出を作って無事に帰って来られるように。
楽観的になりすぎず、
程々の緊張感を持って旅行に臨みたいものである。